いわでやま地区iwadeyama area

岩出山凍り豆腐自然乾燥作業最盛期

 JA新みやぎいわでやま地区本部管内で「岩出山凍り豆腐」の自然乾燥作業が最盛期を迎えています。雑煮の具材として人気が高く、自然乾燥作業は3月中旬まで続く見込みです。

 「岩出山凍り豆腐」自然乾燥の特徴は、管内産大豆「ミヤギシロメ」とにがりのみで硬めに作った豆腐を、一度冷凍室で凍らせて10日ほど熟成させます。その後、水で戻しイ草で編んで吊るし、再び凍らせ、冬の冷たく乾燥した空気で1週間ほど干して完成します。

 昭和30年代には86戸ほどが、冬場の換金作物として凍り豆腐作りをしていたが、今では5戸に減少しました。現在、自然乾燥で凍り豆腐作りをしているのは2戸のみとなったが、約180年前から続く伝統を守り続けています。2018年8月に、地理的表示(GI)保護制度の登録に続き、20年8月には、「豊饒の大地『大崎耕土』世界農業遺産ブランド認証」に、加工品で初めて「岩出山凍り豆腐」が認証されました。

 昔ながらの自然乾燥にこだわり、凍り豆腐作りをしている北村豊子さんは「昨年は暖冬で乾燥するのに苦労したが、今年は寒さが厳しく、自然乾燥には好条件。寒空の中自然乾燥することで、凍り豆腐がさらにきめ細かくなり、降雪により白く仕上がる。今年の出来は上々」と話しました。

▲自然乾燥作業をする北村さん

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